アジの旬
アジは一年を通して獲れる身近な魚ですが、最もおいしく食べられる旬の時期は5月~7月の晩春から初夏にかけてです。この旬の時期に漁獲されるアジは小型~中型くらいの大きさであり、それほど身丈は大きくありません。しかし脂のノリが非常に良く、うま味がたっぷりつまっているのが特徴です。秋以降のアジの場合は大型で、うま味がやや弱くなります。また逆に早春の時期のアジはまだ身が育っておらず、非常に小形(「豆アジ」「小アジ」とも呼ばれる)をしています。そのため、旬を外したアジの場合、「どのように調理するか」が大事です。
アジの種類
1. マアジ(真鯵)
日本で最も一般的なアジ。体長は20~30cmほど。背中が青緑色で、腹部が銀白色。年間を通じて漁獲されますが、春から夏にかけてが旬です。刺身、塩焼き、フライなどさまざまな料理に使われます。
2. シマアジ(縞鯵)
高級魚として知られ、体長は30~50cmになることもあります。体の側面に縞模様があるのが特徴。夏から秋にかけてが旬。脂がのっており、刺身や寿司ネタとして人気があります。
3. ムロアジ(室鯵)
体長は30cm前後。全体的に銀色が強く、背中が青緑色。秋が旬で、干物や塩焼きにすると美味しい。脂肪分が少ないため、焼き魚や煮魚として利用されます。
4. メアジ(目鯵)
マアジとよく似ていますが、体長はやや小さめで、目が大きいのが特徴。刺身や塩焼き、フライとして利用されます。
5. キアジ(黄鯵)
体長は20~30cmほどで、全体に黄色みを帯びた体色が特徴。比較的小型のアジで、南日本を中心に分布しています。干物やフライなどで食べられます。
6. クロアジ(黒鯵)
体長は30~50cmほど。体が黒っぽい色をしており、全体的にずんぐりとした形をしています。釣りの対象としても人気があります。
アジは種類によって大きさや色、形、味が異なりますが、いずれも日本料理において重要な魚です。それぞれの特徴を活かして、刺身、焼き物、揚げ物などさまざまな料理に利用されています。アジの種類を知ることで、より多彩なアジ料理を楽しむことができます。
新鮮なアジの見分け方
新鮮で美味しいアジを見分けるためには、いくつかのポイントをチェックすることが重要です。以下に、アジを選ぶ際のポイントを紹介します。
1.目の輝き
アジの目が澄んでいて、透明感があり、輝いているものを選びましょう。曇っている場合は鮮度が落ちている可能性があります
2.体の色と光沢
体全体に光沢があり、背中の青緑色や腹部の銀白色が鮮やかであることが重要です。色がくすんでいたり、光沢がない場合は鮮度が落ちていることが多いです。
3.鰓(えら)の色
鰓の色が鮮やかな赤色をしているものが新鮮です。茶色や黒っぽく変色している場合は、鮮度が落ちています。
4.体の硬さ
アジの体がしっかりと硬いものを選びましょう。柔らかくなっている場合は、鮮度が落ちていることが考えられます。
5.腹部の状態
腹部がしっかりとしていて、触ってもへこまないものが良いです。腹部が柔らかかったり、へこんでいる場合は内臓が傷んでいる可能性があります。
6.皮の状態
皮がきれいで、剥がれていないものを選びましょう。皮が剥がれていたり、傷がついている場合は、鮮度が低いことがあります。
7.におい
新鮮なアジは、海の香りがします。魚特有の強い臭いがする場合は鮮度が落ちている可能性があります。
まとめ
美味しいアジを選ぶためには、目の輝き、体の光沢、鰓の色、体の硬さ、腹部の状態、皮の状態、そしてにおいを確認することが重要です。これらのポイントをチェックすることで、新鮮で美味しいアジを見つけることができます。ぜひ、これらのポイントを参考にして、良質なアジを選んでみてください。
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