【長持ち&美味しさUP】肉・魚・果物・お米の「最強保存テク」|冷凍で旨み&栄養UPの裏ワザ集

食材を長持ちさせる

「冷蔵庫に入れたのに食材が傷んでる…」「解凍したお肉がパサパサで美味しくない…」そんな悩み、ありませんか? 実は、間違った保存方法が食材の鮮度や美味しさを台無しにしているのかも。
でも大丈夫! 正しい保存&解凍テクを知れば、食材をもっと美味しく&長持ちさせられます。

ウォーターディスプレイスメント法とは?

ウォーターディスプレイスメント法(Water Displacement Method)とは、水圧を利用して袋内の空気を抜き、真空に近い状態で保存する方法 です。
特別な真空パック機を使わなくても、フリーザーバッグと水さえあれば簡単に実践できるため、食品の鮮度を長持ちさせる方法として注目されています。

ウォーターディスプレイスメント法の仕組み

フリーザーバッグを水に沈めることで、水圧が袋の中の空気を外に押し出す仕組みになっています。
これにより、ほぼ真空状態に近い密閉ができるため、食材の酸化・乾燥・冷凍焼けを防ぐことができます。

必要なもの

・フリーザーバッグ(ジッパー付きのもの)
・大きめのボウルやシンクに水

やり方(簡単ステップ)

  1. 食材をフリーザーバッグに入れます。(できるだけ平らに並べると解凍しやすくなります)
  2. ボウルやシンクに水を張ります。
  3. フリーザーバッグのジッパーを少し開けたまま、水の中にゆっくり沈めます。
  4. 水圧で空気が押し出されたら、最後にジッパーを完全に閉じます。

ポイント
水が袋の中に入らないように、ジッパー部分を上向きにしておくと安心です!


ウォーターディスプレイスメント法のメリット(なぜ効果的?)

酸化を防ぎ、鮮度を長持ちさせる!

食材が空気に触れると、酸素による酸化が進み、変色・風味の劣化・臭みの発生が起こります。
ウォーターディスプレイスメント法で袋内の空気を抜くことで、酸化を最小限に抑え、鮮度を長持ちさせます。

  • 肉の場合
    通常の冷凍だと、数週間で酸化が進み、変色や臭みが発生しやすいが、 この方法で保存すると、1ヶ月以上鮮度をキープすることができます。
  • 魚の場合
    酸素に触れるとドリップ(旨み成分)が流れ出しやすいですが、 真空に近い状態で保存すると、臭みやドリップの発生を防ぐことができます。

どんな食材に向いている?

肉(牛・豚・鶏)冷凍焼け&酸化防止
魚(切り身・刺身・エビ・貝類)ドリップを抑えて鮮度キープ
野菜(ブランチング後)シャキシャキ感をキープ
チーズ・ナッツ乾燥&酸化防止
乾物(海苔・煮干し)湿気防止でパリパリ感を保持


向いていない食材

生卵(殻付き)水圧で割れる
葉物野菜(レタスなど)潰れて傷みやすい
パン・焼き菓子潰れて食感が悪くなる


食材別の保存方法&裏技

この章では、肉・魚・果物・お米の「正しい保存方法」と「プロ級の裏ワザ」を具体的に解説します。
各食材の特性に合った保存方法を知ることで、鮮度・美味しさを長持ちさせることができます!

肉(牛肉・豚肉・鶏肉)

冷蔵保存のコツ

ラップ+キッチンペーパーで包み、チルド室(約0℃)で保存することで、余分な水分を吸収し、鮮度をキープします!
2日以内に使うなら、パックのまま保存せず、保存容器に移し替えるのがベストです!

冷凍保存のコツ

小分けにしてラップ+保存袋で密閉します。1回分ずつ使いやすく、酸化・冷凍焼けを防ぎます。
下味をつけて冷凍すると、繊維がほぐれて柔らかくなり、解凍する間に調味料が染み込み、ジューシーで柔らかい仕上がりになります。

おすすめの下味(柔らかくする調味料)

・玉ねぎ(すりおろし) → プロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)で柔らかくなります。
・ヨーグルト → 乳酸菌&たんぱく質分解酵素が肉質をほぐします。
パイナップル・キウイ・りんご フルーツ酵素でジューシーになります。
味噌・酒・塩麹 → 発酵食品の酵素が旨みもプラスされます。

急速解凍のプロ技

氷水解凍(低温でゆっくり解凍) することで、 ドリップ(旨みの流出)を最小限にすることができます。
時間がない時は、アルミトレーに解凍したいお肉を置きましょう。アルミの熱伝導率で、素早く解凍できます!

  • ポイント
    電子レンジ解凍は低出力(200W)でじっくりが鉄則です! 高出力(500W以上)で加熱すると、部分的に火が入って食感が悪くなってしまいます。

魚(切り身・刺身・貝類・エビ)

冷蔵保存のコツ

刺身は「キッチンペーパー+ラップ」で包み、チルド室で保存しましょう。 余分な水分を取ることで、臭みを防ぎます。
切り身は「酒+塩」で軽く下味をつけると鮮度が保てます。

冷凍保存のコツ

魚は「塩を振って水分を抜いてから冷凍」すると、臭みが減ります。
保存袋に入れる前に1回ラップで包むと、冷凍焼けも防ぐことができます!
貝類(アサリ・シジミ)は砂抜き後に冷凍すると、出汁が濃くなり美味しくなります。

解凍のプロ技

塩水解凍(3%濃度)で解凍すると、ドリップを抑えて美味しさをキープできます。
また、氷水解凍でゆっくり解凍すると、新鮮な状態が保たれます!
刺身用の魚は、半解凍状態で切るとキレイに切ることができます。

  • ポイント
    魚は「酸素に触れない」ように保存するのが鮮度キープのコツです!

果物(柑橘類・ぶどう・メロン・桃・柿)

冷蔵保存のコツ

柑橘類(みかん・オレンジ)は「ポリ袋+野菜室」で乾燥を防止しましょう。
ぶどうは「房ごとキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れる」と長持ちします。
桃・柿は「新聞紙で包んで冷蔵」で鮮度がキープされます。

冷凍保存のコツ

柑橘類は皮ごと冷凍し、すりおろして香り付けにすると良いでしょう。
ぶどうは房から外して冷凍します。そのままシャーベット感覚で食べられます。
桃・メロンはカットしてレモン汁をかけて冷凍することで、変色を防ぎ、風味をキープします。


お米(炊いたご飯)

冷蔵保存のコツ

冷蔵庫で保存すると水分が抜けてパサパサになってしまいがちですが、1~2日以内に食べるなら密閉容器で保存すると良いでしょう。

冷凍保存のコツ

「炊きたてをすぐ冷凍」が鉄則です。湯気ごと密閉すると、解凍後もふっくら美味しさを保てます。(ただし、湯気がこもらないように包む直前に5分ほど蒸らすと良いでしょう)
1食分ずつラップ+保存袋で小分けすると、解凍しやすいです!

解凍のプロ技

「ラップを少し開けてレンジ加熱」で水分を閉じ込めたまま解凍します。
「冷凍ご飯+水を少量+レンジ」で蒸し直すとふっくら復活します。
「冷凍ご飯をフライパンで加熱」するとパラパラチャーハンになります。

  • ポイント
    ご飯は「急速冷凍」するとデンプンが壊れず、美味しく保存できます。
    ラップ+保存袋で密閉し、アルミトレーの上で急速冷凍するのがおすすめです!

冷凍すると美味しさや栄養価が上がる食材

冷凍は単なる保存テクニックだけではなく、食材の旨みや栄養価を引き出す食材もあります。
以下の食材は、冷凍することで美味しさや栄養価が増すので、ぜひ試してみてください!

ブロッコリー

さっと水洗いし、生のまま冷凍、調理することでカリウムやビタミンCを逃がさず摂取できます。加熱で栄養素が流出するのでスープにするのがおすすめです。


さつまいも

冷凍→解凍でデンプンが糖に変わり、自然な甘さが増します!
さらに、食物繊維の働きが強まり、腸内環境のサポートに役立ちます。


とうもろこし

とうもろこしは収穫後、徐々に糖がデンプンに変化し甘みが減っていきます。
購入後すぐに冷凍すると、糖が保持され甘みが持続します。


炊いたご飯

冷凍→解凍することで、消化しにくいレジスタントスターチ(難消化性デンプン)が増え、血糖値の上昇を抑えるサポートをします。
さらに、腸内環境を整えるサポートも期待できます!


トマト

冷凍することで細胞壁が壊れ、リコピンが体に吸収されやすくなります。(加熱するとリコピンの吸収率はさらにUP!)
トマトに含まれるリコピンは強い抗酸化作用があり、動脈硬化予防が期待されています。


牛肉・豚肉

冷凍→解凍で肉の繊維がほどけ、柔らかくなります。
肉汁(旨み)が内部に均一に広がるので、ジューシーになり、特に薄切り肉・ひき肉は冷凍すると味がなじみやすくなります!


冷凍で筋繊維が壊れ、旨み成分(イノシン酸)が増加します。
一度冷凍すると、解凍後に味がしみやすくなり、青魚は、臭みが抜けて食べやすくなることもあります!


きのこ類

冷凍すると細胞が壊れ、ビタミンDとグアニル酸(旨み成分)が増加します。
特にしいたけ・しめじ・えのきは冷凍するとグアニル酸(旨み成分)が増え美味しさが倍増します!
石づきを取って冷凍すると、時短調理にもなります。


よくある質問

「ウォーターディスプレイスメント法って、冷蔵保存にも使える?」
➡ YES! 肉や魚を冷蔵保存する際も、酸化防止&臭み軽減に効果があります!

「袋の中に水が入らないの?」
➡ ジッパーを少しだけ開けた状態で水につけ、最後に一気に閉じればOKです!

「真空パックより効果あるの?」
➡ 専用の真空機ほどの密閉度はないですが、家庭では十分な酸化防止効果が得られます!

「冷凍した肉や魚がパサパサになるのはなぜ?」
➡ 解凍時のドリップが原因です。氷水解凍や塩水解凍で防げます!

「果物を冷凍したら甘みが抜けた気がする…」
➡ 完熟状態で冷凍すると甘さが保たれます!

「炊いたご飯は冷蔵?冷凍?」
➡ ご飯は冷蔵庫(0~5℃)に入れると、デンプンが老化して硬くなるため、冷蔵より冷凍がオススメです!


まとめ

この記事では、今日から試せる、食材を長持ちさせる方法やプロ級保存テクをご紹介しました。
正しい保存方法を知ることで、買い物の仕方も変わります。
まとめ買いをしても無駄なく使い切ることができたり、安いときに多めに買って、計画的に冷凍保存することもできます。
食材を上手に保存し、節約&食事のクオリティUPにつなげ、毎日の食卓を美味しく楽しみましょう!ぜひ、今回ご紹介した保存方法を今後のお買物にも役立ててみてください!

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