【いちじくの旬は?】人気品種から美味しい見分け方まで徹底解説

いちじくとは

いちじくとは、イチジク科の果物で、主に地中海地域原産の果物です。
果物としては乾燥イチジクがよく知られていますが、生食用のいちじくもあります。
ビタミンやポリフェノール、ミネラルを多く含んでおり、柔らかい果肉が特徴です。

いちじくの旬は?

いちじくの旬は6月頃~11月頃で、年に2回あります。
夏に旬を迎えるいちじくと、秋に旬を迎えるいちじくがあります。
夏に実がなるもの(夏果)は、サイズが大きいのが特徴。
秋に実がなるものは(秋果)、夏のものより甘味が強いのが特徴です。

いちじくの主な産地

いちじくの主な生産地は和歌山・愛知が主に占めております

生産地:和歌山県

和歌山県北部の気候が、年間を通じて温暖で日照時間も長く、天候や湿度が安定しているところが
いちじく栽培に適しています。
また、管理もしやすく収穫量の多い「桝井ドーフィン」という品種で安定した収穫量を得ています。

生産地:愛知県

おもに「桝井ドーフィン」や「サマーレッド」といった品種を栽培しています
4月からのハウス栽培から11月までの露地栽培まで、長い期間栽培することができます。

いちじくの種類は?

桝井ドーフィン

国内で流通しているいちじくの約8割が桝井ドーフィンという品種です。
ドーフィンとはフランス語で皇太子妃という意味をもち、西洋の果物らしい名前をしています。
正式名称は「クワ科イチジク属ドーフィン」という品種ですが、日本に持ち帰った桝井光次郎の名を取って桝井ドーフィンとなりました。

サマーレッド

主に愛知県で栽培されている品種で、桝井ドーフィンと同じく「夏秋兼用種」という
秋と夏の両方に実を付ける品種です。
桝井ドーフィンよりも1週間早く収穫することができ、果皮がキレイなワインレッドなのが特徴です。

蓬莱柿(ほうらいし)

流通量の多い桝井ドーフィンと比べると、果皮は白っぽく「白いちじく」とも呼ばれています。
日持ちしないため、全国に出回ることが少ない品種でしたが、流通の変化に伴い今では全国で見られるようになりました。しかし生産量は少ないため、希少ないちじくとして楽しまれています。

美味しい(甘い)いちじくの選び方

甘いいちじくは、特有の香りがあり、果皮が赤色に染まっているのが特徴です

選び方のポイント:果皮が赤色に染まっている

いちじくは完熟が進むと果皮が赤色に染まります。
なるべく全体が色づいているものを選びましょう
黒っぽいものは、鮮度が落ちて味が落ちている可能性があります。

選び方のポイント:お尻の部分が割れかけのもの

いちじくは完熟するとお尻の部分(果頂部)が割れるのが特徴です。
少し割れていたり、割れ欠けているものは、完熟がすすんでおり甘みを感じやすいです

年に2回も旬が訪れるいちじくをぜひ美味しくお楽しみください!

いちじくの保存方法

いちじくは実がやわらかいため傷みやすく、鮮度が落ちやすい果物です。
常温で保存すると、すぐに熟して苦みが出てしまうので、冷蔵保存が最適です。
1個ずつラップに包んで冷蔵で保存するのがオススメです。

いちじくの栄養価

「不老不死の果物」と言われる程栄養価の高いいちじくは、食物繊維からカロテン、鉄分と健康・美容に嬉しい成分を多く含んでいます。
また、ドライいちじくにして楽しむ人も多く、手軽なおやつや、ワインなどのおつまみとしても楽しまれています。
しかし、ドライいちじくは100gあたりのカロリーが300kcal近くあるため、食べ過ぎには注意が必要です。


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