メロンの食べ頃を解説!つるやヘタ・見た目での見分け方!保存方法と美味しいレシピもご紹介

今や高級フルーツとして馴染んでいるメロン。値段も高いため、食べる時は最高の食べ頃で美味しく味わいたいですよね。メロンを美味しく食べるためには、食べ頃を見極めることが大切です。しかし、メロンの食べ頃は果皮の色や形状だけで判断するのは難しいものです。熟す過程で果肉が柔らかくなり、甘みや香りが増していくため、食べ頃を見逃すと美味しさが半減してしまいます。そこで、本記事ではメロンの食べ頃について、つるやヘタ、見た目での見分けから、お近くのスーパーで買った際の食べ頃について詳しく解説します。ぜひ、この記事を参考にして、おいしいメロンをお楽しみください。

メロンの食べ頃の見分け方は?

いくつかのポイントを確認することで、美味しいメロンを選ぶことができます。
基本的に追熟期間は3~7日置いておくのがベストですが、スーパーで購入した場合は、収穫から時間がたっているため注意が必要です。今回ご紹介するポイントを抑えて美味しいメロンを楽しみましょう。

ポイント1:つる(ヘタ)で見分ける

メロンにつるが付いている場合は、つるの状態で食べ頃が判断できます。
つる全体が細く萎れていて、色味も青々とせず茶色に枯れていたら追熟できていて甘みのある証拠です。
逆に、つる全体が萎れてなく青々と元気な場合は、収穫したてで追熟しきれていません。
追熟しきれていないメロンは、まだ固くて青臭く、メロン本来の濃厚な味わいを感じることができないため、つるが枯れ始めるまで追熟しておきましょう。

つるが細く萎れていて、枯れている
つるが青々と元気で、枯れていない

ポイント2:果皮の見た目で見分ける

メロンは果皮の色でも見分けることができます。
追熟が進んでいるメロンは、果皮の色が黄色みが増してきています。
収穫したてで追熟が進んでいないメロンは、果皮がまだ緑色のままなので、随時確認しながら追熟させましょう

ポイント3:メロンの底の柔らかさで見分ける

追熟しきれているメロンは、底の部分が少し柔らかくなっています
収穫したてのメロンの底の部分は、身が固く引き締まっているため、指で押しても弾力を感じるので
底が少し柔らかくなるまで追熟させましょう。

ポイント4:香りで見分ける

メロンが熟してきたら甘く芳醇な香りが強くなります。部屋にメロンの甘い香りが漂ってきたら追熟が進んできている証拠です。収穫したてのメロンはまだ青臭さがあり、香りも強くありません。

ポイント5:音で見分ける

メロンの果皮を指で軽く叩いたり、弾くことで確認することもできます。
十分熟しているメロンの場合は、果肉が柔らかいため、指で弾くと低く鈍い音が鳴ります。
逆に、収穫したてのメロンの場合は、果肉の繊維質がしっかりとしているため、指で弾いた場合高い音が聞こえます。
ここでの注意点は、僅かな音の違いのため、ほかの見分け方と合わせて確認することです
また、指で弾く場合は傷が入らないように優しく弾きましょう。

スーパーで買った場合の食べ頃の見分け方は?

スーパーでメロンを購入した場合は、収穫してから店頭に並ぶまでに4~5日経過している場合があります。具体的な日数を特定するのは難しいため、購入してから2~3日を目安に追熟させましょう。
追熟させている間は、こまめに確認をするのを忘れないようにしましょう。

まとめ

  • つる全体が細く萎れていて、色味も青々とせず茶色に枯れている
  • 果皮の色が黄色っぽくなっている。
  • 底の部分が少し柔らかくなっている。
  • 甘く芳醇な香りが漂っている。
  • 指で弾くと低く鈍い音が鳴る。
  • スーパーで買った場合は2~3日を目安に追熟させる。

種類別での食べ頃の見分け方

メロンには見た目でいくつかの種類に分けることができます。
果皮の表面にネットのような見た目がある「ネット系」と網目模様がない「ノーネット系」。果肉の色が緑色や黄緑色の「青肉種」、果肉の色がオレンジっぽい「赤肉種」とさまざまです。
各種類に食べ頃の特性があるので、合わせて紹介します。

ネット系・青肉種(マスクメロン・肥後グリーンメロンなど)

マスクメロン肥後グリーンメロンキスミ―メロンアンデスメロンなどがこの種類にあたります。
メロンの底の弾力や、つた(ヘタ)の状態で食べ頃を判断することができます。
しかし、それぞれ種類によって大きく追熟の特徴がでるものもあれば、追熟が進んでも変化がないものもあるため、こまめに確認することが重要です。

ネット系・赤肉種(夕張メロン・クインシーメロンなど)

夕張メロンやクインシーメロン、プリンスメロン、ルピアレッドなどがこの種類にあたります。
赤肉種自体が、果肉が柔らかいため追熟期間は短い傾向があります。
手元に届いてから短い期間で食べ頃を迎えるので、こまめにチェックしておきましょう。

ノーネット系メロン(プリンスメロンやホームランメロンなど)

果皮に網目模様のないノーネット系メロンには、プリンスメロンやホームランメロン、ハニーデューメロンなどがあげられます。
ネット系に比べてお手軽価格で買えるノーネット系メロンは、ヘタがなく香りも弱い特徴があります。
果皮の色が黄色くなってきたり、メロンの底が柔らかくなってきたら熟している証拠です。

まとめ

  • ネット系・青肉種:メロンの底の弾力つた(ヘタ)の状態を確認する。
  • ネット系・赤肉種:追熟期間が短いので、こまめにメロンの底などを確認する。
  • ノーネット系メロン:ヘタがなく香りも弱いため、果皮の色が黄色なってきているか、底が柔らかくなっているか確認する。

メロンを追熟させる場所は?

メロンの追熟は、1日で急に進むこともあるため、毎日メロンの状態を確認できる場所がオススメです
基本は、冷蔵庫には入れずに、20~25℃前後の日の当たらない場所で追熟させましょう。
主に収穫から3~7日程度が追熟期間とされていますが、個体差もあるため、毎日状態を確認しながら追熟していくのが正解です。
また、季節によって気温や環境が異なるため、夏のエアコンの冷風が直接当たらないようにしましょう。冬も同じように温風が当たらないように注意が必要です。

まとめ

  • 冷蔵庫には入れずに、20~25℃前後の日の当たらない場所で追熟させる。
  • 毎日メロンの状態を確認できる場所に置く。
  • 夏のエアコンの冷風冬のエアコンの温風が当たらないようにする。

追熟期間を早める方法は?

購入したメロンをできるだけ早く食べたい場合にオススメの方法があります!
メロン丸ごと密封できる袋に入れて、常温で保存する方法です。
メロンから発せられるエチレンガスには、メロンの追熟を促進する働きがあるため
密封することで追熟を早めることができます。
追熟しすぎは腐る原因になるため、こまめに確認するようにしましょう。

食べ頃を過ぎて、逃してしまったら?

追熟させすぎてしまったメロンは、腐ったような匂い、果皮表面に黒い斑点、過剰に柔らかくドロドロしている、苦味や酸味があるといった特徴があります。
もったいなくても食べるのは控えましょう。

メロンの保存方法は?

メロンを1度で1玉食べきれなかった場合は、冷蔵・冷凍で保存することができます
保存できれば後日改めて食べることができるので、保存方法を確認しておきましょう。

野菜室で保存

切ったメロンの種を取り出して、ラップやペーパータオルで包んで野菜室で保存します
メロンは、果物を追熟させるエチレンガスを出すため、そのまま保存すると周りの野菜などが傷む可能性があります。

冷凍保存

食べやすい大きさにカットしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて、密封して冷凍保存します
冷凍保存することで、2~3週間は保存することができます。

メロンのオススメレシピ

大きなメロンを一度に食べきるのは難しいですよね。そこでメロンを美味しく食べるためのオススメレシピを紹介します。また、冷凍保存したメロンを使っても作れますので、余ったメロンを上手に活用して、美味しい料理を作ってみてください。

メロンスムージー

材料

  • メロン:1/4個(約200gの果肉)
  • バナナ:1/2本(お好みで甘さの調整ができます)
  • ヨーグルト:100ml
  • 牛乳または豆乳:100ml
  • 氷:数個(冷たくしたい場合)

作り方

  1. メロンの果肉をスプーンでくり抜き、適当な大きさに切ります。
  2. メロン、バナナ、ヨーグルト、牛乳(または豆乳)、氷をすべてミキサーに入れます。
  3. 滑らかになるまでミキサーで撹拌します。甘さが足りない場合は、ハチミツやシロップを少量加えて調整してください。
  4. グラスに注ぎ、すぐにお召し上がりください。飾りにミントの葉を添えると見た目も爽やかです。

メロンの甘みとヨーグルトの酸味が合わさった、さっぱりしたスムージーです。朝食やおやつにぴったりですよ!

メロンのシャーベット

材料

  • メロン:1/2個(約300gの果肉)
  • 砂糖:50~70g(メロンの甘さに合わせて調整)
  • 水:50ml
  • レモン汁:大さじ1

作り方

  1. メロンの果肉をスプーンでくり抜き、種を取り除きます。ミキサーに入れやすいように適当な大きさにカットします。
  2. メロンの果肉と水、砂糖、レモン汁をミキサーに入れて、滑らかになるまで撹拌します。
  3. ミキサーでできたメロンのピューレをバットやジップロックに入れ、冷凍庫で2〜3時間冷やします。
  4. 冷凍したピューレをフォークでほぐし、シャリシャリとしたシャーベット状にします。この工程を数回繰り返すと、ふんわりした口当たりになります。
  5. お好みの器に盛りつけて完成です。少し解凍してからだと、より滑らかに楽しめます。

爽やかなメロンシャーベットをお楽しみください!

まとめ

メロンの画像

いかがでしたか?メロンの食べ頃について、ご紹介しました。果皮の色や形状だけでなく、香りや触感、そして叩いた音など、いくつかのポイントを確認することで、美味しいメロンを選ぶことができます。また、熟す過程で果肉が柔らかくなり、甘みや香りが増していくので、少し時間をかけて熟成させることもオススメです。ただし、熟し過ぎには注意が必要です。熟し過ぎると、果肉が崩れやすくなり、風味も落ちてしまいます。そして、保存方法についても、適切に行わないと、メロンの風味や栄養素が失われてしまいます。常温保存よりも、冷蔵保存をすることで、より長く美味しさを保つことができます。今回ご紹介したポイントを抑えて、おいしいメロンを選び、食べてみてください。夏の風物詩であるメロンの甘くて爽やかな味わいを、存分に楽しんでください。

関連記事

ハウス栽培をはじめとした生産技術の進歩により、1年を通して果物が手に入るようになりました。果物の種類によっては、夏の食材が冬場になっても販売されていることも…。季節問わず食べることができるようになっても、旬の味覚は楽しみたいですよね[…]

旬のフルーツ