高級な見た目と香り高い味わいから、フルーツギフトとしても人気の高いメロンは、通販で見ていると1年中販売されているものもあります。また、1玉の値段が高いので、他の果物に比べてよりおいしい時期に食べたいという思いが強くなりますよね。
そこで今回は、メロンの旬を産地や品種ごとにご紹介しています。さらに、メロンの美味しい食べ頃を見極める4つのチェックポイントもまとめているので是非参考にしてみてください。
メロンとは
メロンとは、ウリ科の植物でキュウリやスイカの仲間です。約90%が水分と言われており、噛んだ時にじゅわ~と果汁があふれ出します。香り高い芳醇な香りと、甘くとろける果肉が魅力のフルーツです。
メロンの品種
メロンは品種が多く、大きく「ネット系」と「ノーネット系」に分かれており、ネット系の中でも赤肉腫、青肉腫、白肉腫などに分かれています。代表的な品種とその特徴をそれぞれご紹介します。
ネット系メロン
ネット(網目模様)が果皮にあり、高級感があるタイプです。甘みと香りが強いものが多いのが特徴です。
赤肉腫(果肉がオレンジ色)
- クインシーメロン:丸い形で果肉がしっかりしており、甘みが濃厚です。
- 夕張メロン:濃いオレンジの果肉、強い甘みと芳醇な香りが特徴です。
- ルピアレッド:果肉が柔らかく、ジューシーで糖度が高いです。
青肉腫(果肉が緑色)
- マスクメロン:メロンの中でも特に高級品として知られ、上質な甘さと芳醇な香り、滑らかな舌触りが特徴です。
- アンデスメロン:手頃な価格で買え、食べやすく甘さも安定しています。
- クラウンメロン:高級メロンの代表格で、甘み、香り、舌触りのバランスが完璧です。
- タカミメロン:爽やかな甘さと果肉のしっかりした食感が特徴です。
白肉種(果肉が白や淡緑色)
- シルクスイート:白い果肉がなめらかで柔らかく、上品な甘みです。
- 雪乃華(スノーホワイト):香りが豊かで、上品な甘さです。
ノーネット系メロン
果皮にネットがなく、滑らかな外見を持つタイプで、軽やかな甘みで親しみやすいのが特徴です。
赤肉腫(果肉がオレンジ色)
- プリンスメロン:小ぶりで香りがよく、軽い甘みと果肉の柔らかさが特徴です。
- サンセットメロン:甘さが濃厚なのが特徴です。
青肉腫(果肉が緑色)
- タカミメロン:ノーネットながら、糖度が高く果肉がしっかりしています。
- レイメイメロン:爽やかな甘さが特徴です。
白肉種(果肉が白や淡緑色)
- プリンスメロン:赤肉もありますが、白肉タイプも流通しています。清涼感のある甘さが魅力です。
- アールスメロン:滑らかな外皮で白い果肉を持つことがあり、甘さ控えめで食べやすいです。
メロンは野菜?
メロンのほかにもスイカやイチゴなど、樹にならないものをフルーツではなく野菜だという意見があります。これらをどっちに分類するか議論が生まれているのは、農林水産省ではこれらが野菜として扱われているからなのです。
農林水産省の野菜の定義は「(木に成らならず)草として生えているもの」。しかし、甘くてジューシーなこの味は消費者である私たちからすると果物であり、スーパーなどでも果物コーナーに置かれています。そのため農林水産省ではこれらのフルーツを野菜的果実と呼んでいます。
メロンの旬はいつ?
メロンの旬は4月~10月頃です。品種や産地によって時期が異なります。出荷の最盛期は6月でこの時期はスーパーや店頭にメロンが多く並びます。
マスクメロンには旬がない!
高級ギフトフルーツのマスクメロンは温室栽培で育てられることから、1年を通して出荷が可能です。そのため、お歳暮やお年賀などの冬のフルーツギフトにもよく使われています。1年を通して食べることができますが、メロンは夏というイメージが強いため、マスクメロンも一般的には夏のほうが消費量は多いです。
メロンの旬は4月~10月!産地で旬をリレーしています。
メロンの旬は、スイカと同様産地ごとで旬が大きく異なります。1番早く出荷されるのは九州産のメロン(主に熊本県はメロンの栽培が盛んです)。4月頃に九州産が旬を迎え6月頃に関東産、7月頃から北海道産が旬を迎えます。北海道産のメロンが旬を迎えるころには熊本県産はシーズン終了間近ということになります。
メロンの主な産地
茨城県
生産量第1位は茨城県!24年間連続1位の生産量を誇っており、多くのメロン品種を栽培しています。オリジナル品種には「イバラキング」がありますが、イバラキングの誕生までは10年以上の月日をかけられています。イバラキングは、父親は高級アールス系メロン、母親は約4万個のメロンの中から選びぬかれたものを使用し、400通り以上の組み合わせの中から作られた大作なのです。メロンの大様になってほしいことからこの名前が付けられたそうです。
熊本県
生産量第2位は熊本県。熊本県のメロンは早いところで3月から収穫が始まるという日本で最速の出荷時期。オリジナル品種には「肥後グリーン」があります。ほかのメロンに比べて縦長い形と、濃い緑色の果皮が特徴です。
北海道
生産量第3位は北海道。北海道のメロンといえば、果肉がオレンジ色の夕張メロン。北海道は昼と夜の寒暖差が大きいためメロンの栽培にとっても適しているうえに、水はけのよい土壌を持っており、そのため美味しいメロンが多く栽培されています。ちなみに夕張メロンは、JA夕張市の商標登録です。
メロンの食べ頃を見極める4つのポイント
1玉3000円以上するメロンを買ったら、絶対に美味しく食べたいものですよね。そこでメロンが1番美味しく食べられるタイミングの4つのポイントをご紹介します。
香りを確認する
熟したメロンは、甘い香りが強くなります。特にヘタの近くや底部分に甘い香りが広がっていれば食べ頃のサインです。
- 香りが薄い場合:まだ熟していない可能性があります。
- 香りが強すぎる場合:熟しすぎの可能性があります。
ヘタの状態を確認する
ヘタ(つる)が乾燥している、またはしおれている場合、メロンが熟している証拠です。
- ヘタがまだ青々としている場合:熟成が進んでいません。
- ヘタが完全に乾燥しきっている場合:やや熟しすぎている可能性があります。
軽く押して感触を確認する
メロンの底(お尻の部分)を軽く押してみて、少し柔らかければ食べ頃です。
- 硬い場合:まだ熟していません。
- 柔らかすぎる場合:熟しすぎ、または傷み始めている可能性があります。
表面の色を確認する
品種によって色の変化は異なりますが、一般的には以下が目安になります。
- ノーネットメロン:外皮が薄い黄色やクリーム色になっていると食べ頃です。
- ネット系メロン:全体的に色が均一になり、緑から黄色味がかっていると食べ頃です。
是非、メロンを食べる際は以上の点に気を付けてみてください。
夏が旬!産地によって異なるのでお取り寄せには要注意!
品種によって異なりますがほとんどのメロンは夏が旬です。しかし、九州では4月頃から出荷が始まり、関東県での出荷が始まる6~7月頃には九州産は終わっている可能性もあるので、狙っている産地のメロンがある場合は注意が必要です。
まとめ
みずみずしい甘さと贅沢な香りが魅力のメロン。旬を迎えるその瞬間を逃さずに味わうことで、最高の美味しさを楽しむことができます。産地や品種にこだわりながら、自分にぴったりのメロンを見つけて、季節の味覚を存分に堪能してください。この記事を参考に、ぜひ次回のメロン選びのヒントにしてみてくださいね!
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