デコポンやみかんに形が似ているポンカン。ポンカンは、日本を代表する柑橘類のひとつで、甘みが強く酸味が少ないことで知られています。また、ポンカンはその甘い香りと美しい果皮の色から、料理やお菓子など様々な用途で利用されています。ここでは、ポンカンの旬や食べ方、アレンジレシピまでご紹介しています。
ポンカンとは
ポンカンはミカン科ミカン属に属する、インドが原産の柑橘です。人気品種デコポンやはるみみかんの親品種で、見た目が少し似ています。
ポンカンは酸味がほとんどなく、甘みが強いです。南国のフルーツをイメージさせるような特有の香りとその甘みから人気が高いです。
見た目が似ているポンカンとデコポンの違い
ポンカンとデコポンは見た目は似ていますが味は異なります。ポンカンはほとんど酸味がありませんがデコポンは多少酸味があるため、それぞれ好みが分かれます。また、デコポンのほうがサイズが大きめです。
ポンカンとみかんの違い
温州みかんに比べてポンカンは一回り大きいサイズ感で中に種があるものもあります。また、みかんの出荷がおわるころにポンカンが出荷のピークを迎えます。
ポンカンの旬の時期はいつ?
ポンカンは12月~3月頃が旬です。一番美味しく食べることができるのは、1月~2月と言われています。
ポンカンの収穫時期と旬
ポンカンは収穫後、倉庫で1か月ほど貯蔵されます。そのため、ポンカンの収穫は11月頃から始まり、12がと頃に旬を迎えます。貯蔵させることで酸味がなくなり甘みやコクが増したポンカンになるのです。
ポンカンの食べ方&アレンジレシピ
ポンカンは普通に食べてもおいしいですがアレンジ方法もたくさん。そこで今回はおすすめのアレンジ2選をご紹介!さらに、ポンカンの剥き方についても解説しています。
みかんと同じ!ポンカンの食べ方(剥き方)
ポンカンの食べ方は温州みかんと同じです!
ポンカンの皮はごつごつしていて剥きにくそうな見た目ですが、実際は柔らかくみかんのように手で剥くことができます。さらに、じょうのう膜と呼ばれる中の袋も薄いので、そのまま食べることができますよ。
簡単美味しい!ポンカンのマーマレードのレシピ
ポンカンの皮と果肉を使って、砂糖と一緒に煮込んで作るマーマレードです。パンやヨーグルトに添えるのはもちろん、お菓子作りにも使えます。
【材料】
- ポンカン:6~7個
- 砂糖:600g
- 水:600ml
- レモン:1個
【作り方】
- ポンカンの皮を剥き、果肉を刻みます。
- 刻んだポンカンの果肉を鍋に入れ、水を加えて弱火で30分煮ます。
- 30分経ったら砂糖を加え再び弱火で1時間ほど煮ます。(泡が立ってきたら泡を取り除きながら)」
- 煮詰まってきたらレモンの搾り汁を加えます。
- 火からおろして煮えたマーマレードを熱いうちに瓶に詰めたら完成です!
カレーの隠し味にポンカンを!
ポンカンの産地、鹿児島県で開発された”いちきポンカレー”というものがあります。これは、名産であるポンカンをピューレ状にしたものをカレーに入れたところ、コクのあるカレーができたことから鹿児島県のご当地グルメとして親しまれています。皆さんも是非一度試してみてくださいね。
ポンカンの主な産地
愛媛県
ポンカンといえば愛媛県。日本に出回るポンカンの約4割は愛媛県で栽培されたものです。100年以上の歴史と熟練の農家さんの技術のおかげで美味しいポンカンが育っています。
高地県
生産量第2位は高知県。愛媛県の下に位置する高知県はポンカンの栽培に適しており栽培がとても盛んです。「土佐よさこいポンカン」といったブランドポンカンがあります。
鹿児島県
生産量第3位は鹿児島県。実は鹿児島県の屋久島でポンカンの栽培が始まったと言われており、ポンカンの歴史が深い産地です。ポンカンは屋久島を代表する特産品の一つで「屋久島ポンカン」と呼ばれるものもあります。また、鹿児島県のいちき串木野市では「いちき串木野ポンカン祭り」が開催されています。
美味しいポンカンの選び方
美味しいポンカンを選ぶ2つのポイントをご紹介します。
色が濃いものを選ぶ
ポンカンの皮の色は濃いオレンジ色で、表面に光沢があるものが良質です。また、表面にキズがなく均等に色が広がっているものを選びましょう。
重さが重いものを選ぶ
ポンカンの重さで果汁の量を知ることができます。重いものほど果汁が多く味が濃厚で美味しいとされています。
1月~2月が旬!旬のポンカンを楽しもう!
温州ミカンが旬の終わりを迎えたころにポンカンが旬の時期を迎えます。2ヶ月ほどの短い旬なので見逃さないよう注意が必要です!
しっかりとした香りと甘み、そして食べやすさから一度食べ始めるとついパクパクと手が伸びてしまうはずです。当店でもこの時期が旬のポンカンを販売しておりますので是非チェックしてみてください。