じゃがいも料理

ジャガイモの世界を旅しよう!品種の違いと世界各地のごちそうやレシピが勢ぞろい

じゃがいも料理

ジャガイモの品種と特徴

ジャガイモは、世界中で広く栽培されている根菜で、栄養価が高く、さまざまな料理に使われています。世界にはもちろん、日本国内でも多くの品種があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは、代表的なジャガイモの品種について紹介します。

男爵(だんしゃく)

特徴
男爵は、日本で最もポピュラーな品種の一つで、丸くホクホクとした食感が特徴です。調理すると崩れやすく、ポテトサラダやコロッケなどに最適です。果肉は白く、風味はあっさりしています。

おすすめの調理法
ポテトサラダ、マッシュポテト、コロッケ

メークイン

特徴
メークインは細長い形状をしており、煮崩れしにくいのが特徴です。果肉はやや黄色がかっており、しっとりとした食感です。カレーやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理に最適です。

おすすめの調理法
カレー、シチュー、肉じゃが

キタアカリ

特徴
キタアカリは、男爵とツニカを掛け合わせて生まれた品種で、甘みが強く、ホクホクとした食感が魅力です。果肉は黄色く、栄養価も高く、特にビタミンCを豊富に含んでいます。

おすすめの調理法
焼き芋、蒸し料理、サラダ

インカのめざめ

特徴
インカのめざめは、小ぶりで濃い黄色の果肉を持つジャガイモです。甘みがあり、栗やナッツのような風味を持っています。個性的な味わいがあり、付け合わせやスイーツにも利用されます。

おすすめの調理法
ローストポテト、グラタン、付け合わせ

シャドークイーン

特徴
シャドークイーンは、皮も果肉も紫色が特徴的なジャガイモです。アントシアニンというポリフェノールが豊富で、健康志向の高い料理にも使われます。彩りが豊かで、サラダやチップスに適しています。

おすすめの調理法
サラダ、ポテトチップス、炒め物

アンデスレッド

特徴
アンデスレッドは赤い皮と黄色い果肉を持つ品種です。ホクホクとした食感と、甘みが強いのが特徴で、焼き芋や揚げ物に最適です。食感と色合いが美しく、料理を華やかにします。

おすすめの調理法
焼き芋、フライドポテト、揚げ物

  • ひとくちメモ
    ジャガイモの品種は数が多く、中には変わったネーミングのジャガイモもあります。名前の通り細長くて小さな「フィンガーリングポテト」には、紫やオレンジ、緑など、様々な色合いが!丸ごとソテーして大皿に盛れば、テーブルの主役になります。いろんな種類のジャガイモを食べてみたいですね♪

ジャガイモの栄養と保存方法

ジャガイモの栄養

ジャガイモは、主に炭水化物を豊富に含むエネルギー源でありながら、ビタミンやミネラルも多く含んでいます。特にビタミンCはジャガイモの特徴であり、調理後も失われにくいため、効率よく摂取できます。また、食物繊維も含んでいます。

主な栄養素

  • ビタミンC
  • ビタミンB1
  • カリウム

ジャガイモの保存方法

ジャガイモは冷暗所での保存が推奨されます。直射日光に当たると、ジャガイモが緑色になり、有毒なソラニンが生成されるため注意が必要です。長期保存をしたい場合は、リンゴと一緒に保存することで芽の発生を抑えることができます。

ポイント

  • 涼しく乾燥した場所に保管
  • 冷蔵庫で保存する場合は野菜室へ
    (冷蔵したじゃがいもは糖が増えて焦げやすいため、揚げ物など油での高温の調理より、煮物などの調理に使用するようにしましょう。)
  • 芽が出た部分や緑色の部分は必ず取り除いて調理する

ジャガイモを使った世界の料理

ジャガイモはシンプルでありながら、調理法やスパイス、食材との組み合わせ次第で無限のアレンジが可能で、国ごとに異なる風味や食感を楽しむことができます。ここでは、世界各地のユニークなジャガイモ料理を紹介します。

ジャーマンポテト

ジャーマンポテトは、名前の通りドイツ発祥の料理です。ドイツでは「Bratkartoffeln(ブラートカルトッフェルン)」と呼ばれ、ジャガイモを炒め、ベーコンや玉ねぎと一緒に調理したシンプルで美味しい一品。塩と胡椒で味付けし、パセリを散らすだけで、ビールやワインにも合う料理です。

ポテトグラタン

フランス発祥の、茹でたジャガイモにホワイトソースとチーズをかけてオーブンで焼く、クリーミーでボリュームたっぷりのグラタン。寒い季節にぴったりの家庭料理です。

ポトフ

ポトフは、フランスの家庭料理で、肉や野菜を煮込んだシンプルなスープ料理です。「ポトフ (pot-au-feu)」はフランス語で「火にかけた鍋」という意味で、その名の通り鍋でじっくりと煮込むことで、食材の旨味がスープにしみ出した温かみのある料理です。

ガレット・デ・ポムドテール

フランス料理の一種で、薄切りまたは細切りにしたジャガイモを主な材料にして作る、外はカリカリで中はホクホクの食感が楽しめる料理です。「ポム・ド・テール」はフランス語で「ジャガイモ」、「ガレット」は「丸く平らなもの」を意味し、直訳すると「ジャガイモのガレット」となります。

ニョッキ

イタリアのジャガイモを使ったニョッキは、マッシュポテトに小麦粉と卵を混ぜて作るもちもちのショートパスタで、トマトソースやバターソースと合わせて楽しみます。

トルティージャ

スペインの家庭料理で、薄切りジャガイモと玉ねぎを卵で焼き固めたオムレツ。冷たくしても温かくしても美味しく、タパス(小皿料理・軽食)としても提供されます。日本では「スパニッシュオムレツ」という名前でも親しまれています。

ポテトラトケス

ユダヤ料理の一つで、細切りジャガイモに小麦粉と卵を混ぜて油で揚げたパンケーキ風の料理。ハヌカの祝い(光の祭りともいわれるユダヤ教の祭事。油を使った料理を食す)で特によく食べられ、サワークリームやアップルソースを添えます。

サモサ

インドの揚げ餃子で、カレー風味のジャガイモとグリーンピースの餡が詰められています。パリッとした皮とホクホクしたジャガイモの組み合わせが人気です。中東やアフリカの一部、さらには英国やカナダなどでも親しまれています。

ピッティパンナ

スウェーデンの家庭料理で、ジャガイモ、玉ねぎ、肉を細かく切って炒めた一品。目玉焼きを添え、ビーツのピクルスと一緒にいただくのが定番です。ピッティパンナはスウェーデン語で「鍋の中の小片」を意味する用語です。スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、そしてデンマークでは人気の料理で、混ぜ合わせた食べ物を意味するビクセマドという名前が付けられています。

ボルシチ

ウクライナやロシアで人気のビーツを使った酸味のあるスープで、ジャガイモやキャベツ、牛肉が入ります。サワークリームを添えて食べるのが一般的で、ジャガイモがスープにコクを加えます。

カウサ

ペルーの冷たいジャガイモ料理で、マッシュポテトにライムや唐辛子を混ぜて層にし、アボカドやシーフードを挟んで冷やし固めた一品。セビーチェ(魚介類のマリネ)と一緒に提供されることが多いです。


簡単!ジャガイモ料理のレシピ

ここでは、ジャガイモの可能性を最大限に引き出せる、手軽に作れるレシピをご紹介します。いつもの食卓に取り入れるだけで、ジャガイモの新たな美味しさと出会えるかもしれません。

ポテトサラダ

材料(4人分)

  • ジャガイモ: 中サイズ3~4個(約500g)
  • 玉ねぎ: 1/4個
  • 人参: 1/2本
  • きゅうり: 1本
  • ハムまたはベーコン: 50g
  • ゆで卵: 1個(お好みで)
  • 塩: 適量
  • 砂糖: 小さじ1
  • マヨネーズ: 大さじ5~6
  • 酢: 小さじ1
  • 黒胡椒: 少々

作り方

  1. ジャガイモの下準備
    • ジャガイモは皮をむき、一口大に切ります。鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、塩少々を加えて中火にかけます。
    • 沸騰したら弱火にし、竹串がスッと通るまで約10〜15分ほど茹でます。
    • 茹で上がったら湯を切り、ボウルに入れて粗めに潰し、粗熱を取ります。
  2. 野菜の準備
    • 玉ねぎは薄くスライスし、きゅうりは薄切りにします。塩少々をふりかけて軽く揉み、10分ほど置いたら水分を絞ります。
    • 人参は薄切りにし、軽く塩茹でして柔らかくします。
  3. ゆで卵とハムの準備
    • ゆで卵はあらかじめ茹でて、細かく刻みます。
    • ハムまたはベーコンは細切りにしておきます(ベーコンの場合は軽く炒めると香ばしくなります)。
  4. 調味と仕上げ
    • 粗熱が取れたジャガイモに、酢と砂糖を加えて全体に味をなじませます。
    • 玉ねぎ、きゅうり、人参、ハム(ベーコン)、ゆで卵を加え、さらにマヨネーズを加えて全体を混ぜ合わせます。
    • 最後に塩・黒胡椒で味を調え、お好みでパセリやドライハーブを少々振りかけて完成です。

ポイント

  • 食感のアレンジ: ジャガイモは少し潰したり、ゴロゴロした食感を残すと、食感に変化が出て美味しくなります。
  • マヨネーズの量: ジャガイモがまだ少し温かいとマヨネーズが馴染みやすいです。お好みで量を調節して濃さを変えましょう。
  • 保存: 冷蔵庫で冷やしても美味しいですが、当日中に食べるのがおすすめです。

ポテトサラダは、シンプルながら野菜の甘さとジャガイモのホクホク感が引き立つ家庭料理で、サンドイッチや付け合わせとしても活躍します。


肉じゃが

材料(4人分)

  • ジャガイモ: 4個
  • 牛肉(薄切り): 200g
  • 玉ねぎ: 1個
  • 人参: 1本
  • いんげん;お好みで
  • しらたき(糸こんにゃく):お好みで
  • サラダ油: 大さじ1

調味料

  • だし汁: 300ml
  • 醤油: 大さじ3
  • みりん: 大さじ2
  • 砂糖: 大さじ1.5
  • 酒: 大さじ2

作り方

  1. 材料の準備
    • ジャガイモは皮をむき、半分または一口大に切る。
    • 玉ねぎはくし形切り、人参は乱切りにする。
    • しらたきは下茹でしてアク抜きし、食べやすい長さに切る。
    • いんげんはさっとゆでて鮮やかな色になったら取り出しておく。
  2. 炒める
    • 鍋にサラダ油を熱し、牛肉を入れて炒める。肉の色が変わったら、玉ねぎ、ジャガイモ、人参、しらたきを加え、全体をさっと炒める。
  3. 煮込む
    • 鍋にだし汁、醤油、みりん、砂糖、酒を加え、煮立たせる。アクを取って落とし蓋をし、弱火で20〜30分煮込む。
  4. 仕上げ
    • 味がしっかり染み込んだら火を止め、少し置いて味をなじませる。温め直していんげんをいれてお皿に盛り付け、完成。

ポイント

  • だし汁で煮込むことで、具材に風味が染み込みます。
  • 落とし蓋を使うと、均一に火が通り味が染み込みやすくなります。

▲黒毛和牛切り落としの詳細はこちらから▲

「黒毛和牛切り落とし」は、肉じゃがに最適!肉汁がしみ込んだ、高級感あふれる味わいの肉じゃがを手軽に作るなら「黒毛和牛切り落とし」がおすすめです。ぜひお試しください。


コロッケのレシピ

材料(4人分、8個程度)

  • ジャガイモ:4個(約500g)
  • 牛または豚ひき肉:100g
  • 玉ねぎ:1/2個
  • 塩・胡椒:少々
  • サラダ油:適量
  • 小麦粉:適量
  • 溶き卵:1個分
  • パン粉:適量

調味料

  • 塩・胡椒:少々
  • サラダ油:適量

作り方

  1. ジャガイモを下ごしらえする
    • ジャガイモは皮をむき、一口大に切り、柔らかくなるまで茹でます。
    • 茹で上がったら湯を切り、温かいうちにマッシャーやフォークでつぶします。
  2. 具材を炒める
    • フライパンにサラダ油を熱し、みじん切りにした玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらひき肉を加えます。
    • 塩・胡椒で味を整え、ひき肉の色が変わったら火を止め、粗熱を取ります。
  3. 成形する
    • つぶしたジャガイモに炒めたひき肉と玉ねぎを加えてよく混ぜ合わせます。8等分に分け、丸めて小判型に成形します。
  4. 衣をつける
    • 小麦粉、溶き卵、パン粉の順にコロッケをつけて、衣をつけます。
  5. 揚げる
    • 揚げ油を170〜180℃に熱し、衣をつけたコロッケをきつね色になるまで3〜4分ほど揚げます。
  6. 仕上げ
    • 揚げたコロッケを油を切って取り出し、好みでキャベツの千切りやソースを添えて完成です。

ポイント

  • ジャガイモは粗めにつぶすと食感が楽しめ、なめらかにするとクリーミーに仕上がります。
  • 衣をしっかりつけることで、揚げたときにサクサクの食感が楽しめます。

▲九州産お肉5種バラエティセットの詳細はこちらから▲

「九州産お肉5種バラエティセット」は、うまかポークとうまかチキン、ハンバーグが入ったお得なセット。旨味たっぷりでジューシーなミンチは、コロッケにぴったりです!お得にお肉をゲットして、美味しいお料理をお楽しみください。


まとめ

ジャガイモは、世界中の食文化に根付いた、万能で魅力的な食材です。シンプルな調理でもその自然な甘みやホクホクとした食感が楽しめる一方、スパイスや他の食材と組み合わせることで、無限のアレンジが可能です。栄養も豊富で、家庭料理から豪華な一品まで幅広く活用できるジャガイモを、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。食材としての多様な魅力を再発見し、世界のさまざまな料理を通じて、ジャガイモの新たな一面を楽しんでみましょう。


▼BBQで作る美味しいベイクドポテトはこちらから▼

関連記事

ハウス栽培をはじめとした生産技術の進歩により、1年を通して果物が手に入るようになりました。果物の種類によっては、夏の食材が冬場になっても販売されていることも…。季節問わず食べることができるようになっても、旬の味覚は楽しみたいですよね[…]

旬のフルーツ